週刊 uncool life #2
最近 Cursor という AI サポートがついているコードエディタを試している。
Cursor は VS Code をベースにしているので、これまで何年も VS Code を使ってきた自分にとって乗り換えは一瞬。
で、ちょっとこんな機能を追加したいな、という時などにおもむろに AI に質問すると、実際に動くコードつきで回答してくれるので、コピペしてちょっと手直すだけで実装完了、ということが何度もあり感動している。
また、変数の名前を変えるなどのちょっとした変更を加えた時に、参照箇所の変更をすぐに提案してくれるので、少し待ってタブを押すだけで修正が完了するし、書いていてエラーメッセージが出た際も投げると詳しく解説してくれ、原因となりそうな箇所を提案してくれる。
そしてなにより応答がとても早く快適なので、すでになくてはならないものになりつつある。
今週のニュース
WebAssembly on the server: Compiling Rust to WASM and executing it from Go
Arcjet という、コードに少しの変更を加えるだけでセキュリティを向上させるライブラリを開発している会社によるブログ記事。 セキュリティのコアの部分は Rust で書かれており、その Rust コードを wasm ターゲットにコンパイルしたものを各言語の SDK から利用することで言語ごとに最適な API を提供している。
Rust を選択した理由については述べられていないが、各言語の SDK を提供する場合このようにある言語で書かれたコア部分を wasm でビルドし、各言語はその言語にあったインターフェイスだけを実装する、という方針は例えばそれが公開 API の SDK のようなシンプルなものだったとしても効率が良さそう。
System Prompts
Claude を提供する Anthropic がサービスで共通で使われるシステムプロンプトを公開。
システムプロンプトとは AI がある一定の型に沿った回答となるように、質問の度に最初に与える指示のこと。
一例としては以下のようなもの。(「最強 LLM『Claude3』のプロンプト集が公開!内容のまとめとシステムプロンプトについて解説」より引用。)
あなたは、クリエイティブな執筆とストーリーテリングに情熱を注ぐ AI アシスタントです。あなたの仕事は、ユーザーと協力して魅力的なストーリーを作成し、想像力豊かなプロットのひねりやダイナミックなキャラクター開発を提供することです。ユーザーが自分のアイデアを投稿し、それに基づいて魅力的な物語を作成するよう促します。
Anthropic はこのシステムプロンプトを使い AI が誤った回答をするのを防いだり、"人当たりよく"回答するようにしている。
このプロンプト、human の単語が並ぶなど SF にそのまま出てきそうな文章になっており、現実と作り話の境界が曖昧になっているような感じがして少し怖い。笑
What the Gaussian Splat? Niantic Scaniverse 4 invites everyone to share their world in 3D
スマホやタブレットのカメラを使い、手軽に 3D スキャンができるアプリ Scaniverse のアップデートにより、最新の 3D モデリング技術である Gaussian splatting でスキャンしたものを共有、マップ上に表示することが可能になった。
Gaussian Splat 機能により、ユーザーによりアップロードされたより高精度な 3D モデルデータが利用可能になる。 これまで XR 関連にはあまり関心を向けてこなかったが、いろんな可能性を感じる機能。
Scaniverse については不動産関係の人が内覧の際に部屋をスキャンし、後で見返したり家具の配置を検討するのに利用しているのを知り、面白そうと思いダウンロードはしていたがちゃんと使ったことはなかった。
使い方に慣れるためとりあえず自分の部屋をスキャンしてみたところ、テクスチャなどの細かい部分は曖昧だが、寸法や形状などはかなり忠実にモデリングされており、スマホで手軽に自分の部屋を 3D データ化できるのはちょっとした感動。
使ってみる際は LiDAR センサーを搭載している iPhone 12 以降の Pro 機種、第 4 世代以降の iPad Pro を利用するのがおすすめだそうです。
あなたのスタートアップのアイデアの育てかた
10 年ほど前に公開されたスライドだが、いいスタートアップのアイデアをどう育てるか・見極めるかについてとてもわかりやすく説明している。
タイトルの通り"あなたの"、"スタートアップの"、"アイデアの"、育て方という 3 段階、それぞれ 3 項目ごとの計 9 項目あり、これに沿ってアイデアを磨いていくと解像度の高いアイデアを得ることができる。
これまでスタートアップ関連の本をいくつか読んだものの、最初のステップであるアイデアを磨く部分が腑に落ちていなかった。このスライドがいい指針となりそう。
【Quollio】メタデータ・マネジメント入門
データマネジメントという分野について、メタデータの重要さを解説する資料。
企業では営業活動により日々データが蓄積されていく。このデータはとても価値があるものなので、これを正しく保存・管理する、というのが第一段階。 そしてそのデータに眠る価値を効率よく取り出すためには、どこにどういったデータが存在するのかというメタデータをうまく管理していくことが次に重要になる。
データマネジメントという分野についてちゃんと認識したのは初めてで、全くの無知だけれど、おおまかな全体像だけでもインストールしておきたいと思った。
詳しい方がいればおすすめの資料など紹介していただけると嬉しいです。
AI 技術の革新に乗り遅れるな!新技術を知るためにはどうすべきか【中島聡 × 堀江貴文】
尊敬するプログラマ中島聡さんとホリエモンの対談動画。
中島さんのメルマガはだいぶ長いこと読んでいるが、動画はあまり見たことがなかったので、動く中島さんが新鮮だった。
内容はすでにメルマガで触れていることが中心で目新しさはなかったものの、ホリエモンとの対話は二人ともキレキレで面白かった。
【速報】オアシス再結成
兄弟喧嘩が原因で 2009 年に解散したバンド Oasis が 15 年ぶりに再結成。 再結成の噂は恒例行事のようにずーっと流れていたけれどもついに実現した。
僕が Oasis にハマったのは大学生の時なのですでに解散していたが、YouTube で過去動画を漁ったり、ボーカリスト・リアムのアパレルブランド Pretty Green の服を買ったりなど色々と影響を受けている。
イギリスに住んでいたときにはマンチェスターまでリアムのライブを見に行ったのもいい思い出。
ツアーのチケットが争奪戦になることは必至だけど、もし日本に来ることがあれば絶対に行きたい。
Mondo Duplantis breaks world record with 6.26m in Silesia pole vault - Wanda Diamond League 2024
パリ五輪男子棒高跳びで自身が持つそれまでの世界記録を 2cm 更新する 6m25 の跳躍を見せたスウェーデンのデュプランティスがさらに世界記録を 1cm 更新する 6m26 を成功させる。
棒高跳びの世界記録といえばウクライナの鳥人ブブカが 1994 年に樹立した 6m14(屋外)が 25 年に渡り更新されずにいたが、デュプランティスはこれを 2020 年に更新。
まだ余裕がありそうだし、一体どこまでいくんだ。。。
こちらより質問や感想をいただけると嬉しいです!
ではまた来週。